インドのワインはどんなワイン?

歴史

インドでのワインのはじまりは意外に古く、紀元前4世紀ごろにさかのぼります。しかし英国統治の時代に、他のヨーロッパ諸国でも氾濫した病虫害の影響を受け、20世紀の直前に一度は衰退してしまいました。

しかし1980年頃、インド西部のマハーラーシュトラ州でワイナリーが再興し、インドワイン文化の復活が実りました。

現在最も歴史の古いグローバー・ザンパ・ヴィンヤーズは1988年に設立され、もともと大のワイン好きであった初代オーナー、カンワル・グローバー氏から現在はカピル・グローバー氏に受け継がれ、クオリティの高いワインを世界に送り出しています。

 

 

 

 

 

土地や気候

インドというと非常に暑く、ワイン用のブドウに適した土地があるのかという疑問が浮かぶかもしれません。

しかし、現在ワイナリーが集中している西インドのナーシクや、南インドのナンディ・ヒルは標高が約800~900mと高く、ブドウ造りに最適な寒暖差を生み出すことができております。

更にインドの強い陽射しを存分に受けた果実味たっぷりのブドウで造ったワインは、パワフルでフルーティーな特徴を持ちます。

ハイクオリティなワインを世界へ提供する

グローバー・ザンパ・ ヴィンヤーズ

グローバー・ザンパ・ヴィンヤーズは1988年に設立されました。

創業者のカンワル・ グローバー氏は大のワインフリークで、自らフランスのワインを直接輸入し、その豊かな味わいを堪能し、料理とのマリアージュを楽しんでいました。

 

1970年頃にフランスへ旅行をした際、自分の生まれた地であるインドでもワインを造れないかと思い、ワイナリーの設立を誓い、実行したのです。

そして彼はインドのワイン産業のパイオニアとなりました。

 

 

カンワル氏は1980年から8年間、フランスで醸造技術を学んだ後、インドにてフランスの品種に適した土地を探しました。

 

そして現在グローバーザンパがある地、バンガロール北部のナンディヒルに出会い、1992年に最初のワインを製造しました。

当初はシャンパーニュの名手、ジョルジュ・ヴェッセル氏と共にワイン造りをしていましたが、カピル氏はボルドーの地で世界的な銘醸造家、ミシェル・ローラン氏に出会い、ジョルジュ氏引退後の1995年より、彼をコンサルタントとして完成度の高いワインを生産しています。